孤独のダイアリー7 ~自死家族 - 自死へのカウントダウン~
私が父の様子が完全におかしいとわかったのは
自信満々に始めた玉ねぎに病気がはいってしまい、農協に玉ねぎの出荷ができなくなってしまったことからです
(食べるのには問題はないのですが、規定で農協に出荷できないらしい)
そのことがきっかけで、ものすごく落ち込んでしまったのです
オロオロしてどうしようどうしよう、、と悩んでいる父の姿を見るのは今までで初めてでした
この玉ねぎ事件をきっかけにみるみるうちに父の様子がおかしくなっていきました
ただ、記憶が曖昧なのではっきり覚えてはいないのですが
多分、収穫作業も父はできなくなり、家に引きこもっていたように記憶しています
玉ねぎの収穫は、家族や親戚、父の知り合いに手伝ってもらって収穫しました
規定によって農協には出せないけれど、普通に食べることはできたので、知り合いの農家さんに販売してもらったり、私も友達や知り合いのお店に販売して売り切ったように思います
こんな父の姿を見たことがなかったので、本当に怖かったです
目も虚ろで、どこを見ているかわからない状態
その時は離婚する前だったので、元旦那さんも手伝いに来ていたのですが
「おとうさん、相当ヤバいんじゃないか・・」と思っていたようです
というのも
元旦那さんは「鬱は怠け者の言い訳」と言い切るような人だったのです
弱い心の人間を理解しない人だったので
亭主関白で強い父しか知らなかった元旦那さんは、死んだような父の姿を見て衝撃を受けていたようです
これまで自分勝手に進めてきたことでこんなことになってしまい、正直、自業自得!と思っていましたが
父の変わり果てた姿を見て、言葉に言い表せないくらい父に恐怖を感じたのです
もしかしたら死ぬんじゃないか、、
(この頃、そんな父に会うのが怖くて実家にいくことを避けていました)
寝室から出てこない、人が来ても会わない、、という日が過ぎていきました
そして、借金の支払いがだんだんと回らなくなり
いろんなことが重なり、父の状態はさらに悪化していきました
続く・・