孤独のダイアリー5 ~自死家族 - 借金~
叔母の葬儀で義弟と揉めた時から少しずつ父の様子がおかしいと母から聞いていたものの、一時的なものですぐいつもの父に戻るだろうと思っていました
この揉め事がきっかけで眠れなくなっていったと思います
ここからの2年?3年?の間で、父の浮き沈みは何度か繰り返します
一緒に住んでいなかったので記憶がとっても曖昧なのですが、、
当時は家族の誰もが鬱への理解がなかったので(父が鬱だと思っていなかった)、脳の病気を疑って、父は母に連れられて脳外科を受診したようです
脳には異常はなく安心したものの、とにかく眠れないのがしんどかったようで、脳外科で睡眠薬を処方してもらっていました
この時期はまだ小さな浮き沈みだったので(もともと自分勝手な人だったので判断つかず)、部屋に引きこもっていても、いつものこと・・また始まった・・くらいにしか考えていませんでした
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父は母と結婚した当初から
相談もなく、何十万の農機具を買ったり、何百万のトラクターを注文したり、そういうのが当たり前でした
亡くなる10年前?(50歳くらい?)に自宅をリフォームして、その返済もまだ20年ほど残っていました
配管の仕事はだんだんと減っていき、農業でも収入は上がらず、ただただ借金が増えていきました
姉2人、私、弟の4人兄弟なのですが
借金のやりくりをしていたのは母だったので、返済が滞ると母からお願いされて、私たちはその度にお金を渡していました
姉も私も結婚して子どももいましたが、ほとんどの貯金を父の借金に回してしまい、亡くなる直前は、もう渡すお金はありませんでした
小さい頃からうちにはお金がないって理解していたし、母の苦労も知っていたし、恩返しではないけれど、お金を工面することしか私にはできませんでした
父自身も自ら親戚や知り合いにお金を借りていたようなのですが、それでも父は最後にはトマトハウスを作る!と言い出して、さらに1500万円の借金を増やしました
この時はさすがにもう貸すお金はみんな持っていない、母も貯金や保険を崩してほとんど残っていなかったので必死に反対しましたが、「お前たちは俺のやることを一つも理解していない!」と逆ギレでしたね、、
(もしかしたら、父にとっては最後の賭けだったのかもしれません)
もうこの人は何を考えているのかわからない、、
父のやることは子どもの頃から本当に理解不能でした
だから父のことは大っ嫌いでした
いなくなってくれたらどんなにいいか、、と何度も考えたことがあります
お母さん、早く離婚したらいいのに、、
この人がいるからみんなが不幸になる、、
借金が膨らんでいき、催促の電話がかかりだすと、引きこもってしまう父の姿に怒りしかありませんでした
続く・・