孤独のダイアリー8 ~自死家族 - 初めて自殺を口にする~
玉ねぎの病気をきっかけにみるみるうちに父の様子がおかしくなってきました
これまで自分勝手に生きてきた父が大嫌いでしたが
私が見ても父の様子はこれまで散々やってきた自分勝手とは違う、、
でもそんな父にどうしてあげたらいいかわからない
他の家族はただひたすらに目の前のこと(玉ねぎの収穫・販売)をやるしかありませんでした
そのことに関しては父を責めることは一切ありませんでした
それくらい父が普通でないことは家族みんなが感じていたから
「もしかして自殺するんじゃないか、、」
いついなくなってもおかしくないような緊張した状況だったのは間違いありません
私は2歳の息子を連れて実家に行くことしかできませんでした
2階にある父の部屋から父が降りてくることはあまりありませんでしたが
それでも孫が来ているとたまに降りてくることがあったのです
精神的に追い詰められている状況から少しでも楽になれるように、、
孫の存在は大きかったように思います
*
もしかしたら父は死んでしまうんじゃないか、、という恐怖はこの頃常にありました
記憶が曖昧なのですが
すこしでも安心してほしくて、部屋に閉じこもっている父の部屋に一度だけ行ったことがあります
実はこの時、父は初めて自殺を考えたと話したのです
(このときは死ぬ勇気がなかったと母には話していたそうです)
泣きながら「一緒に頑張ろう」と父を抱きしめたように記憶しています
「一人じゃないから」「みんないるから」「大丈夫だから」「安心して」
恐怖で小さくなっている父に、、私はこんな言葉しか声をかけきれませんでした
続く・・